漫画「赤ちゃんと僕」の結末｜最終回ネタバレと感想・考察

車にはねられて生死をさまよう実。

自分の所為だと卓也は自分を責めます。

父・春美も、今まで交通事故で両親と最愛の妻を亡くしており、運命ってあるんだろうか…と主治医である友人の勇貴に弱音を吐いてしまいます。

悲しみに打ちひしがれる二人に不思議なことが起こります。

春美は病院の屋上で妻の由加子に抱きしめられる感覚を覚え、振り返ると彼女が。

追いかけていくとそこには今度は亡き父と母が。

二人は穏やかな表情で実の病室を指します。

一方卓也は泣きすぎて訳が分からなくなり、茫然としているところ由加子に抱きしめられます。

そんな中実は真っ暗な闇の中で目を覚まします。

兄も父もいない独りぼっちの実は怖くなり泣きながら卓也と春美を呼ぶのです。

しかし返事はなく、目の前に光が現れます。

そこに向かって進もうとすると誰かがそれを遮ります。

彼女の正体は実の母、由加子でした。

『大丈夫、元来た道に戻りましょう』というその人を実は『まーま？』と笑顔の由加子。

その温かい手に導かれる実。

場面は切り替わり実の手術中。

勇貴が懸命に処置を行うも、回復せず『ご家族の方をここに…』と言いかけたとき、実は奇跡的に目を覚ましたのです！

目を覚ましてすぐ卓也に『ごめちゃ』と謝る実。

涙を流す卓也、春美。

由加子も春美の両親もずっと見守っていてくれたのです。

時は流れて数か月後、実は後遺症もなく元気に。

卓也は中学生になります。

髪を切って少し大人っぽくなった卓也の入学式の日の朝の、ドタバタした榎家のいつもの日常が描かれます。

揃って『行ってきまーす』と言う３人。

最後は由加子と春美の両親の「行ってらっしゃい」で締めくくられています。