漫画「バオー来訪者」の結末｜最終回ネタバレと感想・考察

度重なるドレスとの戦闘の末、スミレはドレス研究所本部に捕らわれ拷問を受けていました。
スミレの生命の危機、その匂いをたどり、体内に最強の生物兵器バオーを宿す少年橋沢育朗は本部へとやってきたのです。

圧倒的なバオーの力によりスミレの元へ向かう育朗。
しかし、そこで待っていたのは地上最強の超能力者ウォーケン。
「ようこそ　来訪者」
あらゆる物質の分子を振動させる力を持つウォーケンに、育朗は苦戦を強いられます。

鉄の壁に腕ごと封じ込まれてしまう育朗。これではバオーの持つ電気の力、「バオー・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノン」をウォーケンにくらわせることもできません。

しかし、育朗は自らの腕を切断しウォーケンにはなつのです。
バオーの力により刃物とかした腕を頭に受け、ウォーケンは気を失ってしまいます。

スミレの捕らわれた部屋に向かう育朗。
その時、部屋の壁からスミレに向かってレーザー砲が発射されます。

2人が部屋に閉じ込められたその時、研究所の自爆スイッチが押され、15分後には研究所も何もかもが跡形もなく吹き飛んでしまうというアナウンスがながれるのです。

レーザーによって負傷したスミレに、育朗はバオーの血液を与えて回復させます。
すぐにここから脱出しなければ、そう思っていた時、暴走状態になったウォーケンが育朗たちの前に現れます。

敵も味方も区別なく、ありとあらゆるものを塵と化していくウォーケン。
スミレをかばいながら戦う育朗は、「大丈夫だ　心配いらない！」と優しく彼女に語りかけます。

ウォーケンの暴走により研究所の地下深く、鍾乳洞まで落とされた二人。

育朗はスミレを逃がすため、洞窟の奥へ奥へとウォーケンを誘い込みます。

ついに逃げ場のなくなった育朗。しかし彼は、スミレが捕らわれていた部屋にあったレーザー砲を抱えていたのです。
バオーの力「バオー・ブレイク・ダーク・サンダー」の発電により、レーザーでウォーケンの身体を切断する育朗。

スミレは無事に逃げ出すことができましたが、研究所も何もかもが跡形もなく吹き飛んでしまったのでした・・・

数か月後、育朗との旅の途中で出会ったおじいさんとおばあさんの家で、スミレは暮らしていました。

最初は落ち込んでいた彼女の心は、今では明るくなごんでいました。
彼女は夢の中である予知を見たのです。

地下洞窟の湖底で静かに眠る少年が、少女が17歳になったときに迎えに来る映像を・・・。

少女の輝きのある明るい微笑みを見て、老婆は、
「将来　この娘きっと幸せになるわ・・・」
と思ったのでした。