漫画「×××HOLiC」の結末｜最終回ネタバレと感想・考察

暗闇の中、一羽の蝶だけが飛んでいる。
同じ夢を何度も見続けていた四月一日は、それが誰かの夢で、自分に何かを伝えるために見せ続けていると思います。

いつも答えなく目が覚めてしまうので、力を使って捕まえて聞いてみようとすると、蝶はその力を破って逃げてしまいました。
それは、四月一日よりも力の強い者の夢だという証。
飛んでいった蝶が止まったのは、侑子さんの指先でした。この夢は、昔の侑子さんが見た夢だったのです。

至る所にほころびが生じている夢だと気付いた四月一日は、侑子さんが何を伝えるために夢を見せていたのかを理解しました。

目が覚めて百目鬼に、夢がほころびるほどの長い時間が経ち、自分の力は強くなり、店の外へも出ていけるようになっていることを、侑子さんが教えてくれたと。
それでも、まだ侑子さんには逢えないのだと、百目鬼を見て、四月一日は寂しそうに言いました。

長い時を過ごす中で、百目鬼もまた、孫の代になっていたのです。
四月一日だけが、歳を取らず、店を出ることもなく、ずっと待ち続けていきます。侑子さんに逢える時まで。