漫画「BANANA FISH（バナナフィッシュ）」の結末｜最終回ネタバレと感想・考察

バナナフィッシュは人に幻覚を見せ、命令されたことを必ず実行させてしまう恐ろしい薬でした。

この薬の実験台にされアッシュの兄は廃人になってしまったのです。

軍人、マフィア、チャイニーズマフィアと様々な人がバナナフィッシュを手に入れようとし、アッシュを陥れようとしましたが、アッシュと英二はついに勝利し、バナナフィッシュを破棄することに成功します。

一緒に日本に行こう、とアッシュを誘う英二でしたが、帰国日アッシュは空港に現れませんでした。

英二はアッシュに宛てた手紙を託します。

その中には日本行きの航空券、「君を守らなければ、と思っていた」という手紙が入っていました。

空を見上げて歩き出したアッシュにナイフが刺さります。

シンをアッシュが殺したと思っていたシンの兄に刺されたのです。

アッシュは助からない傷を抱え、図書館に向かい手紙の続きを読みます。

静かに眠る彼は笑っていました。

主人公のアッシュリンクスと親友の奥村英二を巻き込んだ麻薬であるBANANAFISHを巡る一連の騒動は幕を引きます。

怪我をしている英二は入院していたため、日本に帰る当日もアッシュに会う事は出来ませんでした。

英二の事を想うアッシュは空港へ見送りに行く事を辞退して、一人図書館で静かな時を過ごします。

そんなアッシュの気持ちを汲んで英二はアッシュに手紙を書き、それをアッシュの部下が彼の元に届けます。

内容を読んで思わず胸が熱くなったアッシュはそのまま図書館の外へ飛び出して行くのですが、そこでアッシュの事を良く思っていなかったラオが現れナイフで腹部を刺されてしまいます。

反撃にあったラオも深手を追いその場を立ち去りますが、アッシュは急所を刺されたため病院へ行ってももはや助かる望みはありません。

一人図書館へ戻り、涙を流しながら眠ったような静かな顔で亡くなります。